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<アザロ>は雷蔵の香り

 投稿者:み梅  投稿日:2009年 4月22日(水)22時20分51秒
  通報 返信・引用 編集済
  薄緑色に輝く木々の若葉が美しい季節になりました。
皆さま、こんばんは。

タイトルのエッセイ、「RAIZO」(毎日新聞社・1990年刊)に
収録されている香水会社の取締役の方のもの。読まれた方も多いかと存じます。
読んで以来「アザロって、どんな香りなんだろう?」
と思っていました。残念ながら、まだこの香りを試したことはありません。
エッセイの中でも、どういう感じの香りかが、書かれていますが、それを
想像するのはなかなか難しい。
今、手許に『世界香水ガイド☆1437』なる本があります。(原書房・2008年刊)
星をつけて香水を評価するもの。早速、「アザロ」の項をひいてみました。

「アザロ」(正確には「アザロ プール オム」〜‘男性のためのアザロ‘です)
星は最高点の5つ。アニス調ラベンダーとありますが・・・。以下、〜部分は
引用です。

〜私はアロマティックな香水の最高峰は、このアザロプールオム(1978)だと信じる
者のひとりだ。
「男性も女性も愛する、男性のための香水」という謳い文句をみても、この香水が
知的な男性をターゲットにしているのは明らかだ。今日、20年ぶりにつけてみても
昔と変わらない。
愛嬌があってほんの少し俗で、まったく飾り気がなく、実にかぐわしい。
これは秀逸な香水で、歴史的にもたいへん重要〜(略)
「アザロ」の香水には失敗作もあったが、そんなことはもうどうでもいい。
ぜひ、これをつくりたまえ。〜

これを書いたのは、本書の著者兼編纂者のルカ・トゥリン氏。
(レバノン生まれで今はアメリカのMIT(大学)で嗅覚の研究をしている人)

香りを描写してるところが、とても雷蔵さんと重なるのですが・・・。
この本をよく読んでみると男性用の香水は「羊歯(シダ)」を用いているもの
(あるいはイメージしているもの??)が多く、この本の作者は
シダ調の香りの頂点がこれだ、とも思っているらしい。

シダ、ちょうど今の時期、柔らかな緑の葉を茎からいくつも出して、繁っています。
とても繊細で美しく、思わずなでてみたくなる植物。シダそのものも、きれいだけれど
それがつくる優しい翳りもたいへんに魅力的です。

風も薫るうるわしい季節。映像から若々しい緑のかぐわしさが、ふっと感じられる
雷蔵さんに会いたい!とこんなさわやかな日には、思ってしまいます。
そんなふうに思える人は、めったにいるものではありませんね。
木々の枝が風に揺れてさらさらとかすかな音をたてている夜半、香りをいろいろと
想像しながら、心はすっかり雷蔵さんのことで満たされていました。
ぜひ、またスクリーンから香りを感じたい。雷さまの映画を見るのは、自分の衣に
お香を焚き染めたり、よい香りをまとうのにも似ている。
その香りが続く間はずっと幸福だ。そして香りは記憶にも残るから、その幸福は
とても、永い。
 
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